アメリカの認識と構想 2
なるべく平和的方法で解決することが望ましいということについては、2度の大戦を経た国際社会では広範な合意があったといえるのです。
軍事的手段は、非軍事的手段を尽くした上で、いわば万策尽きた段階で最終的にやむを得ず採用する非常手段であるという受け止め方があったことは、是非しっかりと記憶にとどめてほしいものです。
・・・なぜかといいますと、湾岸戦争に際して、アメリカは、かなり早い段階から軍事力行使の可能性を真剣に考え、平和的、外交的方法による解決に対して消極的だったという事実関係が次第に明らかにされているからです。
もっといいますと、アメリカ政府は、なるべく軍事手段による国際紛争解決を避けたいという憲章の立場を知っていたために、公式には外交的手段を尽くしているかのように装いながら、実は他の国々による外交的努力を含め、問題が外交的に解決される可能性を封じていったのです。
若干わき道に入り込みましたが、憲章は、国際問題をなるべく平和的に解決するために詳細な規定を設けました。
その際、大国中心の安保理が主要な役割を果たすことが予定されたことは当然ですが、すべての国連加盟国が集まる総会にも発言の余地を残したことに注目する必要があります。