世界農産物市場の低迷 3

日本が「基礎的食料」の輸入制限をルール化しようとすれぱ一定のミニマム・アクセスを認めざるをえないし、他方現行の全面輸入禁止を継続しようとすれば、これをルール化できないというジレンマに直面しています。


いま一つは、米以外の国家貿易品目についてです。


これらについてもけっして完全な安全圏におかれているわけではありません。


そのことは国家貿易について一定のルールが課せられ、ミニマム・アクセスと価格(関税)基準が設定された場合を想定すれば明らかでしょう。


とくに価格設定がルール化された場合、先にみた小麦のような400%に及ぶ実質関税率はとうてい維持できないでしょう。


その点では米以外の国家貿易品目といえどもけっして安閑としてはいられないのです。


以上のように、日本農業における国境調整策はいま大きな転機に立たされています。

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