世界農産物市場の低迷 2

問題は、具体的には次のような形をとってあらわれてきています。


第一に、残存輸入制限撤廃問題です。


これについては88年の日米交渉において、牛肉・オレンジなど11品目の自由化が決定されました。


アメリカの主張にほぼ全面的に押しきられてしまったのです。


ただし、これで残存輸入制限問題がすべて片づいたわけではありません。


一方では、これら自由化品目の国内対策をどうするかという問題が残っていますし、他方では残されたでんぷん、脱脂粉乳等の非自由化品目についての自由化要求を、協定ぎれにさいしてアメリカが改めて持ち出してくる可能性があります。


第二に、国家貿易品目のあり方についてです。


これにはガット交渉の帰趨とも関連して二つの問題があります。


一つは米問題についてであり、現在の食管制度下での米の完全輸入禁止体制をはたして今後とも貫きうるかという点です。

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