これはいいです 2
『ふきまんぶく』は文を読む前に、子どもと共に挿絵の一枚一枚にゆっくりと眼をとおして、絵を読んでください。
そして絵が語っている「ふしぎ」を感じとることが、貴重な体験となります。
この絵本の表紙をみますと、書名の書き文字と蕗のとうから顔を出している少女の絵とが、とてもよく解け合っているのに感心します。
文字が絵にまさる、いきいきとした表現力をもっていることに驚かされます。
それとともになにか「ふしぎ」な印象をもちます。
この「ふしぎ」の情感こそ、私たちの国の風土やくらしに根づいた文化だと思います。
今の子どもたちは自然との一体感を経験することが、あまりにも乏しいのではないでしょうか。
畠や植物や土に親しむことのない子どもたちは、人として生きる底力がはぐくまれません。